第16章

紬の部屋では、五ちゃんが紬の胸にしがみつき、紬は神崎聖子の腕の中にすっぽり収まっていた。

新しい場所に来たばかりのオウムは、さっき首を絞められかけたせいで、まだ羽を小刻みに震わせている。ちょっとした物音にもびくりと反応し、目だけが落ち着きなく動いていた。

紬の喉の奥がきゅっと痛む。

守れなかった。自分が、五ちゃんを守れなかった。

それでも、しばらく抱きしめているうちに、紬の呼吸が少しずつ整っていく。涙の跡が乾き、肩の力が抜けてきたのを見て、神崎聖子がそっと声をかけた。

「紬、少し落ち着いた? ……今回のことはね、美波が悪いわ。紬は間違ってない」

続けて神崎吉弥も、うんうんと大きく...

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